地方競馬で八百長する騎手が多いのはなぜ？なんjでの噂や過去の事件を元に調査

こんにちは、HPC総支配人の若山幸一郎です。

今回は「地方競馬において八百長が発覚・噂された騎手」についてご紹介します。

近年、中央競馬に迫る勢いで人気が高まっているのが地方競馬。

レースはほぼ毎日開催されており、平日でも競馬を楽しむことができるので、週末だけでは物足りないと感じる競馬ファンが熱狂中です。

そんな盛り上がりを見せている地方競馬ですが、時折不穏な噂が流れる事があります。

それは、騎手による八百長問題。

当たり前ではありますが、競馬において八百長行為は禁止です。

そのため、滅多に起こる事はありませんが、過去には騎手による八百長が発覚した事例がいくつかあります。

そこで今回は、過去に八百長が発覚または噂された騎手をご紹介。

騎手の概要から八百長事件の詳細まで詳しく解説しています。

また、過去には地方競馬がひどいと言われる理由も紹介しているので、そちらも合わせてご覧ください！

地方競馬において八百長する騎手が多い理由

当たり前の事ではありますが、八百長を起こせば重い処罰が課せられ、世間からの風当たりが強くなります。

失うものが多いのにも関わらず、一体何故地方競馬において八百長する騎手が多いのでしょうか。

明確な理由は定かではありませんが、考えられる原因は以下の3つです。

• 騎手の収入が少ない
• レース賞金が少ない
• 八百長を黙認する空気がある

地方競馬において八百長する騎手が多い最大の理由は「金銭面」でしょう。

それもそのはず、地方競馬の賞金は中央競馬に比べて圧倒的に少ないです。

賞金額は騎手の年収にも直結するので、必然的に地方競馬の騎手の年収は低くなります。

ちなみに、JRA騎手の平均年収が約1,000万円なのに対して、地方競馬の騎手の年収は200~300万円。

同じ競馬の騎手でもかなりの差が生まれています。

この収入の格差が地方競馬において、八百長を引き起こしている要因と言えるのではないでしょうか。

地方競馬で八百長が発覚・噂された騎手は誰？

現在でも、地方競馬において八百長をした騎手の噂が飛び交っています。

ただ、そのほとんどは公にされておらず噂レベルのものです。

ですが、過去には八百長が明るみになり大問題に発展した事件や、噂でも多くの人に認知されてしまった騎手も存在します。

そこで、これまでの地方競馬において八百長が発覚・噂された選手を以下にリストとしてまとめました。

• 佐藤友則騎手
• 島崎和也騎手
• 山下雅之騎手
• 沖静男騎手
• 小杉亮騎手
• 真島大輔騎手
• 吉村智洋騎手

これまでに地方競馬において八百長が発覚・噂された代表的な騎手は以上の7名。

ここからは、この7名の騎手が具体的にどのような八百長を行ったのか、さらに詳しくご紹介します。

笠松競馬場で関与禁止の処分を受けた3人の騎手

まず初めにご紹介するのは、2021年に発覚した笠松競馬場での3人の騎手と1人の調教師による八百長事件。

記者会見が開かれるなど、近年の地方競馬において最も注目を集めた八百長事件となっています。

事の発端は、笠松競馬場の関係者による内部告発でした。

これにより、笠松競馬場の3人の騎手と1人の調教師が所得隠しを行っていたことが発覚。

この事実を重く受け止めた岐阜県警は強制捜査を行い4人を競馬法違反の容疑で逮捕しました。

さらに捜査を進めて行く中で、4人以外の笠松競馬場の関係者が八百長に関与していた事実が次々に発覚。

最終的には総額3億円を超える所得隠しが明るみになるなどの大騒動までに発展しました。

この八百長事件で逮捕された騎手は実名が出ています。

• 島崎和也騎手
• 山下雅之騎手
• 佐藤友則騎手

3人共、アラフォー世代のベテラン騎手。

特に、佐藤友則騎手は地方競馬での通算勝利数が1,000勝を超えており、笠松競馬場を代表する騎手として活躍していました。

実は、八百長事件が発覚する前、2020年8月1日に3人同時に引退をしています。

あまりにも突然の引退かつ3人同時という事もあり、当時は様々な憶測が飛び交っていました。

その後、八百長が明るみになったことで、この不自然な引退の理由も判明。

世間から猛バッシングを受けることとなりました。

金沢競馬場で不審な落馬をした沖静男騎手

続いてご紹介するのは金沢競馬場で話題となった八百長。

金沢競馬場は不自然なレースや異常なオッズが発生するなど、度々八百長の噂が流れる競馬場でもあります。

そのような中、名指しで八百長を疑われたのが沖静男騎手です。

沖静男騎手は1995年にデビューし、2023年で28年目を迎えるベテラン騎手。

2022年には通算500勝を達成し、金沢競馬場で開催された重賞レースを2度制覇するなどの活躍をしています。

そんな経験豊富な沖静男騎手ですが、過去に八百長を疑われたレースがありました。

それは、2012年11月6日金沢競馬場の7R。

ジェイフォースという馬に騎乗した沖静男騎手は第3コーナー付近で落馬します。

結果は失格となりましたが、レース後のリプレイを見ると自ら意図的に落馬したように見えると反響を呼びました。

ただ、この件に関しては処分などが下されることなく、沖静男騎手は現在でも騎手として活躍しています。

映像を見直すと明らかに不自然な落ち方をしているので、今後は八百長を疑われないようクリーンな騎乗を見せて欲しいですね。

船橋競馬場で馬券詐欺に関与した小杉亮騎手

こちらは、船橋競馬場にて小杉亮騎手が起こした八百長疑惑。

小杉亮騎手は2009年にデビューした船橋競馬場所属の騎手。

これまでに200以上の勝ち星を重ね、息の長い活躍をしています。

そんな小杉亮騎手の八百長が疑われたのは2018年7月26日の船橋競馬場2R。

2番人気に騎乗した小杉亮騎手ですが、明らかに故意による不適切騎乗を披露します。

レース後には批判が殺到し、最終的に人気馬を故意に敗退させ、それ以外の馬全てを買うといった八百長が発覚。

これにより、小杉亮騎手には4日間の騎乗停止処分が下されました。

大井競馬場でネット掲示板にて八百長が疑われた真島大輔騎手

続いて紹介するのは、大井競馬場にて真島大輔騎手が起こした八百長疑惑です。

真島大輔騎手は大井競馬場に所属していた元騎手。

22年間のキャリアで通算2,000勝以上を誇る活躍を見せました。

2023年3月に騎手を引退し、現在は大井競馬場所属の調教師としての道を歩んでいます。

まさに実力者とも呼べる真島大輔騎手ですが、過去に八百長を疑われたことがありました。

問題となったのは、2021年6月26日大井競馬場の6R。

6番人気の馬に騎乗した真島大輔騎手は不可解な走りを見せ、レース後に同レースに出走した2名の騎手と共に故意敗退による八百長が疑われました。

このレースを境に、真島大輔騎手だけがしばらくの間レースに出走していなかった事から八百長の影響ではないかと噂が立ちます。

しかし、八百長は公表される事はなく、真島大輔騎手は調教師を目指すための休養であることが判明しました。

園田競馬場で騎乗停止になった吉村智洋騎手

最後にご紹介するのは、園田競馬場にて吉村智洋騎手が起こした八百長疑惑。

吉村智洋騎手は園田競馬場に所属する現役騎手です。

21年のキャリアで積み重ねた勝ち星は2,000以上。

2023年1月には、園田競馬場にて兵庫県競馬の1日最多勝記録となる7勝を達成するなどの活躍をしています。

現在も、園田競馬場を代表する騎手として活躍する吉村智洋騎手ですが、過去に八百長騒動を起こしたこともありました。

問題となったのは、2021年6月11日園田競馬場の6R。

吉村智洋騎手はスタート直後から、明らかに追走するのを止め、いわゆる「ヤラズ」のような動きを見せます。

その後も追走する気配は一切なく、結局そのままゴールすることとなりました。

これを不審に思った組合が聴取した所、吉村智洋騎手は「馬が気の悪さを見せ操縦が困難になった」と釈明。

ただ、適度な改善を試みなかったという見解がなされ、吉村智洋騎手に2日間の騎乗停止処分が下されました。

地方競馬で八百長をした騎手に対するなんjでの反応

ここまでは、過去に八百長が発覚・噂されたことで話題になった騎手をご紹介しました。

純粋に地方競馬を楽しみたいファンたちからすると、八百長は許すことのできない行為でしょう。

そこで、地方競馬ファンの八百長に対するリアルな声を調査するため、なんjに寄せられたコメントをピックアップしました。

やはり、八百長に対して厳しい意見が多く寄せられています。

中でも気になったのは「地方競馬の八百長を起こした騎手に対する対応」に言及する意見。

中央競馬を主催するJRAで八百長が発覚した場合は刑事事件レベルに発展します。

それに対し、地方競馬は八百長が発覚したとしても騎乗処分程度になることが多いです。

そのため、地方競馬の八百長に対する甘い認識に不信感を抱いているのかもしれません。

地方競馬における八百長騎手まとめ

今回は地方競馬における八百長が発覚した騎手についてご紹介しました。

八百長は競馬において、立派な規定違反です。

それにも関わらず、現在でも地方競馬において八百長が疑われる騎手の噂は度々話題になります。

地方競馬をクリーンな競技にするためにも、八百長に対してさらに強く取り締まるよう努めてほしいですね。

もちろん、地方競馬の大半のレースは八百長は行われておらず、純粋に楽しむことができます。

ですが、地方競馬は中央競馬と異なり、出回っている情報が圧倒的に少ないため、情報収集が難しいです。

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